あんにょん! ゆちょるです。
留学なしで、半年で韓国語を習得した経験を活かし、韓国語オンラインスクールを運営しています。現在30名以上の生徒さんたちと一緒に韓国語を学んでいます。ぼくは韓ドラを使って学んできたので、韓ドラを使った活用法を中心に学習法を公開しています。
今回は「韓国語でよく使う語尾5選」について紹介します。
語尾をうまく使いこなせると、韓国語のレベルはグンとアップしていきますよ。
語尾の重要性
皆さんは語尾と聞いたら何を思い浮かべますか?
例えば
「私はあなたが好きでしょ」
「私はあなたが好きかも」
「私はあなたが好きなんだ」
語尾が変わるだけで、かなりニュアンスが変わってしまうことがわかると思います。
しかも、特に“韓国語の語尾は難しい”とよく言われているんです。
その理由はズバリ数が多く、複雑だからです。
今回は会話でよく使う語尾を5つに絞り、一つ一つイメージを通して紹介していきます。楽しく読んでくださると嬉しいです!
目次
1、ㄹ/을게
2、네
3、지
4、잖아
5、구나
これら5つの語尾の持つイメージと、それに加え文法的にどう繋がるのかについて簡単に解説をしていきます。
会話でよく使う語尾5つ
1、ㄹ/을게
まず1つ目は ㄹ/을게 という語尾です。
こちらは自分の意志を相手に伝えるときに使います
参考書やインターネットでは、よく「〜するね」や「〜するよ」と訳されます。
でも実は、韓国語は他にも「〜するね」や「〜するよ」と訳す文法があります。
日本語訳だけ覚えると韓国語のニュアンスを掴めずになんとなく覚えることになってしまいます。
そのため、核となるイメージを必ず理解していきましょう。この語尾のキーワードは約束です。
こちらを見てください。
自分と相手がいて自分から相手に意志を伝えるこの一方向のことがこの語尾の表すイメージです。だから約束なんです
例えば
「今日あなたの家に行くね」は
오늘 너네 집에 갈게 となり
相手がいて家に行くという”自分の意志”を”相手”に対して伝え約束をするのでこの語尾になります。
他にも
「後で電話するね」という場合
이따가 전화할게 と言い
相手に対して電話をするという”自分の意志”を伝えた上で約束をしているのでこの語尾を使います。
相手がいてこそ成り立つ文法です。
似た表現に ㄹ 거야 というものがあり、これも先ほどお伝えしたように、「〜するね」や「〜するよ」と訳されます。
では、この2つは何が違うのでしょうか?
どちらも表面的には、日本語訳も自分の意志を伝える点も同じです。
しかし根本のイメージが違います。簡単にいうと
ㄹ/을게 は相手との約束を今するニュアンス。
ㄹ/을 거야はただの自分の予定や計画を伝えるニュアンス。
例えば
전화할게
というと相手に対して「電話するね」と自分の意志を伝え、相手と電話の約束を今するニュアンス。
約束ということは、「(後で電話するから、出てね!)」ということも含んでいる感じですよね。
一方で
전화할거야
というと、この言葉を伝えた相手と電話をする約束とは限りません。
ただ、自分の予定を伝えているだけです。
もっとわかりやすい例を挙げると
「私来月韓国に行くね!」と言う場合
①나 다음달에 한국에 갈게!
②나 다음달에 한국에 갈 거야!
この2つは大きく異なります。どうしてかというと
①の、相手との約束の場合、「韓国に行くね!」という言葉には「(だから現地で会おうね)」という意味が含まれているかもしれません。
すると必然的に”相手が韓国にいないとおかしい”ということになってしまいます。
でも、②の、ただ自分の予定を伝えるのであれば、相手が韓国にいようと日本にいようと別に約束しているわけではないので関係ないですよね。
この違いになります。似ているようで、結構ニュアンスが違うことがわかりましたか?
違いに気づけた僕たちは、韓国人の道へ大きく一歩踏み出していますよ。
なのでさっきの「後で電話するね」みたいな文章は
約束をしたいときには 이따가 전화할게 の方がピッタリなんです
まとめると
할게 は自分の意志を伝える相手との約束のニュアンス
할거야 は予め決まっているただの自分の予定や計画を伝えるニュアンス
なので할게は約束がキーワードになるんです。このニュアンスを必ず押さえてください。
2、네
2つ目は네になります。
これはよく「〜ね」と訳され何かに対して反応する語尾です。
「今日暑いね」「これ美味しいね」と自分から何かに対して反応する意味があります。
何かにスポットライトを当てて、そこに対してリアクションをしているイメージです。
例えば
리카는 공부 열심히 하네
(りかは勉強一生懸命頑張っているね)
とりかさんにスポットライトを当てて反応しています。
他にも
한국의 겨울은 너무 춥네
(韓国の冬は寒すぎるね)
これは韓国の冬に対しての反応。
나 요즘 빨리 일어나네
(私最近早く起きるね)
のように自分から自分に対しての反応でもOKです。
何でもOKなので自分から何かに対して反応するというニュアンスを掴んでください。
1との違い
ここで、1つ目と2つ目の語尾の補足をします。
1の ㄹ/을게 は意志、2の 네 は反応を表すとお伝えしました。
両者はどちらも「〜するね」という日本語訳になります。
ここで注意です。
この2つの日本語訳が同じなので「何が違うんですか?」と非常に多く質問をいただきます。
ややこしいのですが意味が全く違うので気をつけてください!
例えば
「たくさん食べるね」という文章があるとき
これは1の意志か2の反応のどちらだと思いますか?
正解はどちらとも言えます。
だから間違えて使ってしまう人が多いんですよね。
1の意志を伝えたい場合
많이 먹을게「たくさん食べるね」と自分が”たくさん食べる”という意志を相手に伝えている文章になります。
2の反応を伝えたい場合
너 많이 먹네「あなたたくさん食べるね」とこっちは相手に対して自分が反応している文章になります。
もしもこれが2人での状況だとしたら
相手が美味しい料理を作ってくれたから私が「たくさん食べるね」と言いたいのに、ここを逆にすると相手が「たくさん食べるね」という全然違う意味になってしまいます。
この動画の冒頭でお話したように、イメージを無視して日本語訳だけ覚えることは危ないです。
僕の生徒さんやインスタでのフォロワーさんも間違えていた方を本当にたくさん見かけたので、
きちんと根幹を掴めるように頑張っていきましょう。
3、지
3つ目は 지 という語尾です。
この語尾は「でしょ、よね、だろ」という意味でよく解説されていますがこれでは不十分です。
ここもきちんとニュアンスを知っていきましょう。
確かに多くはこの「でしょ、よね、だろ」という日本語訳に当てはめられるのですが、これだけだと訳が不自然になってしまう時がたくさんあります。
イメージは念押しです。要は最後にポンっと押すイメージです。
このイメージが確認、共感、強調というニュアンスになっていきます。
確認であれば 김밥 다 먹었지?(キンパ全部食べたよね?)と
「キンパ全部食べた?」の最後にポンっと「よね」を添えた確認のニュアンス。
共感であれば 김밥 맛있지(キンパ美味しいでしょ)と
「キンパ美味しい」の最後にポンっと「でしょ」を加えるので共感のニュアンス。
そのため「でしょ」や「よね」という訳になります。
しかし
나도 그거 알지(私もそれわかるよ) のような使い方もします。
これは「でしょ」や「よね」の日本語訳を持ってきて、「私もそれわかるでしょ」と訳してしまうと不自然です。
ここが訳だけで覚えると不十分なポイントです。
ただ、ここも同じように最後にポンっと念を押しているので、この場合「私もわかるよ」と強調の意味になったりします。
例えば
거기까지 얼마나 걸려?(そこまでどれくらいかかる?)
⬇︎
거기까지 얼마나 걸리지?(そこまでどれくらいかかるんだっけ?)
と普通の聞き方に 지 を加えているので念押しで疑問が増すニュアンス。
뭐라고 해?(なんていう?)
⬇︎
뭐라고 하지?(なんていうのかな)
最後に 지 を加えて念押ししているからもっと考えているニュアンス。
나도 그거 알아(私もそれ知ってる)
⬇︎
나도 그거 알지(私もそれ知ってるよ)
というと「知っている」ことをちょっとだけ強めた言い方なので強調のニュアンス。
他にも
빨리 말했어야지(早く言っておかなきゃだめじゃん)
みたいな文章もあります。
지 は核となるのが念押しというイメージです。
最後にポンっと押すので、確認、共感、強調と広がっていくイメージを理解してください。
日本語に捉われずに確実にイメージを掴むと、きちんと韓国人との会話で通用していきます。
頑張っていきましょう!
4、잖아
4つ目は잖아という語尾になります。
この語尾は日本語のいわゆる「じゃん、やん、じゃない」などの訳になり、聞き手も知っているであろうことを話す意味になります。なので同じことを反復したり、確認したりするときに使います。
「前にもそれ言ったじゃん」の「じゃん」や
「日本と韓国は近いじゃないですか」の「じゃない」に当たります
例えば
내가 예전에 말했잖아(私が前に言ったじゃん)
という感じで同じことを反復して言う使い方
학교까지 멀잖아(学校まで遠いじゃん)
のように相手もわかっているであろうことを言うときの使い方
このように使われます。
また補足で 있잖아 というと「あのね」とか「ねぇねぇ」という話を切り出す使い方もあります。
これは있다「ある、いる」と組み合わせているため、直訳は「あるじゃん」「いるじゃん」となるのですが、
これも相手が知っているであろうことを言うというイメージがあるので「あのさ」と切り出す使い方もできるわけです。
ちなみに敬語だと 있잖아요 で「あのですね」と表現します。
5、구나
最後である5つ目は구나。
これは「〜なんだ」と納得や感嘆している語尾になります。
納得や感嘆をするためしっかり相手の話を聞いているあいづちにも繋がります。
맛있구나というと
「美味しいんだなぁ」「美味しいんだね」のようにあいづちしていますよね。
何かに対してふむふむとうなづくイメージです。
日本語の「〜なんだ」「〜だなぁ」の訳からもわかります。
例えば
해운대는 야경이 예쁘구나(海雲台は夜景が綺麗なんだ)
海雲台は釜山にある有名なビーチです。
この海雲台の夜景が綺麗であることに対して納得・感嘆しています。
한국사람들은 역시 매운 거 좋아하는 구나
(韓国人たちはやっぱり辛いものが好きなんだなぁ)
これもふむふむと納得・感嘆しています。
구나は2の네に似ています。
네 は反応、구나 は納得・感嘆です。
訳で見ると、네 は「好きなんだね」구나 は「好きなんだぁ」という違いです。
ちなみにこの 구나 は그렇구나 (そうなんだ)というよく使うあいづちの文法の元になっています。
合わせて知っておきましょう!
この語尾は特に相手に対するあいづちとしてよく使えます。
もしくは、「私〇〇好きなんだよ」「あ!〇〇好きなんだね〜」というようなオウム返しとしてもよく使います。
「私はちゃんとあなたの話を聴いているよ〜」という合図ができるので会話で使えると相手に距離を感じさせずに仲良くなれますよ。この語尾も必ず使いこなしていきましょう!
まとめ
では本日のおさらいをします。
今日学んだ語尾はこの5つ
1、ㄹ/을게 〜するね 自分の意志を相手に伝える「約束」
2、네 〜ね 最後にポンっと押す「念押し」
3、지 〜でしょ 焦点となる何かに対する自分の「反応」
4、잖아 〜じゃん 聞き手も知っているであろうことを話す「反復と確認」
5、구나 〜なんだ あいづちをする「納得と感嘆」
繰り返しますが、大事なのはイメージ!
語尾の持つイメージを一つずつ掴みながら丁寧に学んでいきましょう。
語尾を使いこなせると自分の韓国語に味が出ますよ。
細かな表現ができるようになり、自分の伝えたい気持ちの部分と韓国語が一致していくようになっていきます。
では、今日はここまで!
여기까지 읽어주셔서 감사합니다. 여러분 좋은 하루 되세요!
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